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若かりし頃の良い思い出

専門学校に通っていた頃、もう15、6年前の話。
都内某所にある土木・建築系の学校でそれこそ全国から生徒が
集ってきていて、私のクラスも地方から親元を離れ学校近くに
アパートを借りて独り暮らしをしながら通学する生徒が
クラスのおよそ半分くらいを占めていた。

まあ若かったので、今日はこいつん家、明日はあいつん家と、
場所を変えながら毎日のように宴会三昧だったんだが、
問題が起きたその日は私の家での宴会。
男ばっかり6、7人で飲めや歌えの大騒ぎ、ちょうど試験が
終わったばかりということも手伝い、皆いつもの倍くらいの
ハイテンションでもう収集がつかない状態。

すると秋田県出身のA君がこともあろうかベランダに飛び出し
騒ぎ始めてしまう。
慌てて室内に連れ戻そうとしたその時、A君が下の階を覗き見て
何者かを指差しながら
「変なオッサンがいるっすよ!変なオッサンがいるっすよ!」
としつこいくらいに連呼。

私は顔面蒼白。そう、私の真下には大家さんが住んでいたのであった。

もはや手遅れ、恐る恐るベランダから乗り出して下の階を覗き見て
みると、その大家さん、ゆでダコの様な顔で激怒しながら拳を
振り上げている。

ようやく事態を把握したA君、今さらながら必死に下の階に向かって
謝罪を繰り返すも、大家さんの怒りは収まらず「お前ら出てけ!」
と怒号を挙げるのみ。
事の重大さに気付き一気に酔いが冷めた若者連中全員で階段を降りて
大家宅を訪れ、土下座せんばかりの勢いでひたすら謝罪。
最初は退去してもらうの一点張りだった大家さんも若者たちの必死の
謝罪にようやく心を許してくれて、退去を免れたばかりかどういう
経緯か忘れたが何故か大家さんも一緒に飲むことに。

すると徐々に酔ってきた大家さん、奥さんの愚痴を言い始めると
だんだんヒートアップ、私達なんか比べ物にならないくらいの悪酔いで
それはもう大変な修羅場。
仕舞いには隣室から苦情が来て大家さんが謝っている始末。

若かりし頃の良い思い出です。

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